第13章 秘密のバレンタイン♥️ 家康×現代
「えっ?なんで家康が家にいるの?!」
「なんでって、歌恋が電話に出ないからでしょ。」
「あっ・・・携帯部屋に置いたままだった!」
「はあ・・・・・・」
盛大なため息をつく家康。
その姿を見て手を顔の前で合わせて『ごめん』と謝る。
家康は、明日の事で再度連絡したが、何度かけても出ない為、そのまま直接家に来た方が早いと思い来たとのことだった。
「明後日急遽休み貰えたから歌恋が行きたがってたあそこ行こうと思って。」
「えっ?本当に?!今年は無理かも・・・って言ってたのに…。」
目をキラキラ輝かせて嬉しいという感情が全面的にでている歌恋。
(本当、そういう可愛い。そうやってわさびみたいに喜ぶとこ。)
「だから、急遽だけど旅行行く準備しておいて。」
「分かった!楽しみにしてるね!」
「ところで歌恋・・・、その格好どうしたの?」
「へっ?」
ふと家康が指さしたのはエプロンだった。
そのエプロンは、可愛らしいピンクの生地に四つ葉のクローバーや三つ葉のクローバーの刺繍が施され、黄色の糸で菜の花がところどころに散りばめられた歌恋が自分で作ったもの。
「あ、ちょっとね。」
「ふーん」
いつもおろしている髪の毛が上で団子にまとめられ、顔がはっきりとみえ、よくよく見ると頬にチョコパウダーが付いていた。
「ここ。」
「えっ・・・///っ。」