第2章 令嬢は必死なんです
「ミアお嬢様、おはようございます。」
黒髪のショートカットの女の子。
私にもう4年仕えているミシェが、笑顔でハーブティーを注ぎ、私に出してくれた。
お言葉に甘えて、私は彼女の淹れたお茶を口にする。
「おいしい……」
私のもやもやとした何かが少しだけはれる、ミシェはそんな私をみて、少しだけ目を丸くしたあとミシェはまた笑った
「ミシェ、ありがとう。少しだけ、1人にして」
「はい!!それでは、失礼いたします。」
ミシェは一礼してから、パタンとミシェはドアをしめた。
瞬間、私はこのゲームに関して思い出した記憶をノートにまとめ始めた
乙女ゲームの題名でもある【恋の錬金術】というゲームは、主人公である私の従妹、フローラ・カロンが
植物等の素材を使って錬金し売る、立派な錬金術士を目指すため、ミネルバ魔法学校、錬金術科へ入学する
フローラは自分の使える魔法、属性が人間には本当に希な全属性であることで、魔力をコントロールすることができないのだ
そんなフローラを支えるのが私と義兄、そして私とフローラの執事のルイスとメイフィス。
私以外は全員攻略対象者なのである。 身内だからキャラクターは極力避けれない
そして、あと、2人、攻略対象者がいる。
第一王子、グリフィスト・レオポルト
第二王子、エスト・レオポルトだ。
フローラはミネルバ学校という広い迷宮に迷っているところを、グリフィスト、エストに助けてもらう。
そこで彼らとの関係はそこで終わるはずなのだが、この私、ミアがグリフィストの追っかけをするために主人公をつれてきたことで、再び再開する
2人は幼なじみ2人を、強制的に手伝わされるのであるフローラの夢をね。
そして、ここからフローラが何回か攻略対象にあうと、ルートが決まる。
そう、ここからが重要である。もし、フローラがルートを決めたら、私はフローラのライバル悪役令嬢リリスに殺されてしまうのである
いわば、攻略対象を攻略するための踏み台になるのだ
誰が、死んでまで、そんな踏み台になるような真似するか!!
私は試したいこと、全部する。なにかを変えないとフラグはおれないもの