第1章 向日葵と薔薇
「俺はともかく、他の男ならどうなるか分かんねぇぞ」
「別に…中也さんならいいですよ。と言うよりも、中也さんがいいんです。私、中也さんと一緒にいると胸がキューッってして苦しいんです。だから…」
「菜那…」
私を優しく諭す唇を塞ぐ。
理由なんてない、今日はたまたま、お酒を呑んで酔っ払っているから。
それだけだ。
暫く唇の柔らかさを堪能して、ゆっくりそれを離すと、中也さんは今まで見たことがないような真剣な顔をしていた。
「……後悔するぞ」
「しないよ」
「…ならいいけどよ」
今度は両頬を大きな手で掴まれて、唇を親指でなぞられた。
ぞくりと体が反応してしまう。
「嫌なこと全部考えられなくしてやるよ」
そんな囁きが聞こえると同時に、ベットに押し倒される。
首筋や耳にキスをされて、大袈裟なくらい反応してしまう。
中也さんはそのまま、スーツのワイシャツのボタンを片手で器用に開けていく。
ブラジャーが見えると、じっと見て中也さんは一言。
「やべぇな」
「な、にが…?」
そして両手でブラジャーの上からゆっくり揉みしだく。
強めにギュウっと握ると、次に優しく揉む。
そんな緩急がたまらなく気持ちいい。