第21章 武将達のお守り日記*番外編*
舞桜と武将達のお守り日記*
〈三成視点〉
その日は朝から雲一つない晴天。
まだ眠っている舞桜様を歌恋様から預かり、そのまま抱きかかえてひとまず広間へと足を運んだ、
(寝顔はやはり母親である歌恋様に似ていらっしゃいますね…)
そんな事を思いながら歩いていくと・・・
「「お目覚めですか」」
可愛いらしい大きなその瞳がうっすらと開き、まだ眠たそうな顔をする。
「(かあ)しゃま?」
「歌恋様と信長様でしたらお出かけされました。今日は私達と一緒に待っていましょうね。」
そうお話すると一瞬悲しげな顔をなされたように感じ慌てると、隣にいる家康様が声を掛けた。
「とりあえず起きたなら朝餉食べるよ。」
「広間にいけば政宗さんや、秀吉さんや、光秀さんもいるから。」
「うん!」
舞桜はにこっと笑い頷いた。
(本当に舞桜様は可愛らしいですね・・・、将来が今からとても楽しみです。)
広間へと着くとすでに舞桜用にと作られた、政宗お手製の朝餉がお善に並べられていた。