第3章 No.2 器物損壊・個人情報盗難・不法侵入
13号「相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。
この授業では・・・心機一転!
人命の為に“個性”をどう活用するかを学んでいきましょう。
君達の力は人を傷つける為にあるのではない、救ける為にあるのだと心得て帰って下さいな」
緑谷「(・・・・・・13号!!カッコイイ!!)」
13号「以上!
ご清聴ありがとうございました」ぺこ)
麗日「ステキー!」
飯田「ブラボー!!ブラーボー!!」パチパチパチ)
説明と言うより、もはや演説スピーチ・・・。
どっかのハイテンションプレゼンよりもよっぽど聞きやすい。←
・・・・・・?
ちょっと、待って。
零无「・・・しょーさん・・・」
相澤「そんじゃあまずは・・・・・・ん、どうした神和」
ズズ・・・
相澤「・・・・・・?」
零无「なんか、」
ズ・・・
零无「くる」
ズズ・・・
相澤「!」
しょーさんの隣に立って、ソレを見た。
USJの中央広場に、なんか・・・黒いモヤみたいのが出てくる。
更にそのモヤから・・・ヒト?みたいのが出て来た。
・・・なに、あれ。
ハッキリとは解らないけど、身体中に・・・手?
相澤「一(ひと)かたまりになって動くな!!!」
飯田「え?」
相澤「13号!!
生徒を守れ」
13号「!」
いつものしょーさんの雰囲気が違うのに気づいたみんなが、その中央広場に目を向ける。
そこには次々と黒いモヤから出てくる人間。
切島「何だアリャ!?
また入試ん時みたいな、もう始まってんぞパターン?」
相澤「動くな、あれは・・・“敵”だ!!!!」
ゾゾゾゾゾゾ・・・
零无「っ!
(この感じ・・・この、“闇”・・・マスコミ騒ぎ(あの時)の・・・!)」
“敵”。
正真正銘の、私達の敵。
しょーさんがゴーグルを装着する。
・・・まったく、ふざけんなってハナシだよ。
あれがプロのいつも戦ってる何かなら・・・向き合ってる何かなら、そんなの途方もない悪意の塊じゃん。