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【ヒロアカ】世も縋ら

第7章 敵連合




気付いたらまた

背後から抱き締めていた



『ちょっ!!服ってば!!』



「服なんか要らないんじゃないか?
ほら、こんな綺麗な身体なんだしさ」


隠さない方が魅力的だぜ?



『そ、ッそういう事じゃないでしょうが!!』


照れながらも
少しは満更でもないようで
頬が一層赤くなっている

いや頬だけじゃない
身体中が熱を持った様に染まってる


「あーこれ駄目だ…襲っちまいそう」


『なっ!!』


ホントやめてと肘で押し離そうとする神奈を
五指で触れぬよう抱きとめ逃がさない


『離せ変態!!』


「もう黙れ」


そう滑らかな腹をスルリと撫でれば
ビクリと身体が上下する


なんだその反応

誘ってんのかよ



「本当さ、俺煽るの上手いよな…神奈ちゃんはさ」



出会った時からそうだった


死に際に嘘を言える度胸も
怯える顔も


誰かの為に憤る姿すら


鬱陶しいほど
俺の中のしこりになって残ってやがる


なあ

お前はあの時


誰の為に怒ってたんだ?


そいつはお前の何だ?
もし男なら

こんな事もそいつとしたのか?



そんな思考が脳裏を掠め

無性に腹立たしくなって来た



「…確かめれば収るかもな」


ボソリと零した言葉の後に

眼前の白い首筋に歯を立てる


『ッ』

突如襲った痛みに眉をひそめるが
声を上げないのはコイツらしい

どこまで行っても強情で
憎たらしい程真っ直ぐな



お前はどんな風に
喘ぐかな

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