第26章 明るい未来
治崎「お前も壊理も…力の価値をわかってない…“個性”は伸ばすことで飛躍する。俺は研究を重ね、壊理の力を抽出し“到達点”まで引き出すことに成功した。
結果…単に肉体を巻き戻すに留まらず…もっと大きな流れ…種としての流れ…変異が起こる前の「形」へと巻き戻す。壊理にはそういう力が備わっている」
治崎は辺りにある家に触れ、壊していく
治崎「個性因子を消滅させ人間を正常に戻す力だ…!“個性”で成り立つこの世界を!理を壊す程の力が…壊理だ!!」
触れた場所から壊れて行き、中にいた住民たちもパニック状態になっていた
治崎「価値もわからんガキに利用できる代物じゃない!」
緑谷は懐に飛び込み治崎を上空へ蹴り上げた
リューキュウ「先行ってウラビティ!ナイトアイを救急車に!!お腹のトゲは抜かずに固定させて!さァ行って!」
麗日はナイトアイを抱えて上へ向かった
治崎「どいつもこいつも大局を見ようとしない!!俺が崩すのはこの“世界”!!その構造そのものだ!!目の前の小さな正義だけの…感情論だけのヒーロー気取りが…俺の邪魔をするな!!」
緑谷はものすごいスピードで治崎を横切り背後へ
そして拳を治崎に振り下ろした
緑谷「目の前の……小さな女の子1人救えないで――皆を救けるヒーローになれるかよ!!!」
麗日「ナイトアイ…デクくんが殺されるって…?本当…ですか」
ナイトアイ「……それが私の“見た”変えようのない未来――だが…これは…」
緑谷の拳が治崎の頬に打ち込まれた
緑谷「ああああああ!!!」
ドオン!!!
治崎は地面へ殴り落とされ、動かなかった
緑谷「エリちゃん…怪我はない?ごめんよ、僕が至らないばかりに…」
ズグンッ…!
緑谷「!!」
エリの力が増大し、緑谷は膝をついた
そこに治崎の個性で形成された巨大な手が緑谷へ向かう
しかしエリの個性で溢れた光に触り、活瓶と分裂
その隙に麗日が治崎の腕を固定した
リューキュウ「状況は!?」
全員を乗せたリューキュウが地上へ
麗日「ナイトアイは後方にいます。周辺住民には避難を呼びかけました。治崎はデクくんが!けど!様子がおかしい!!」
緑谷「〜〜〜〜っ!!!」
麗日「デクくんが超パワーで倒してから急に苦しみだして――!」