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99.9%のDNA【気象系BL】

第4章 同居…


暫くして二人分のジュースと、スープが運び込まれ、俺達はお互いのグラスをカチンと合わせた。

「おめでとう、和」

「お、おぅ…、ありがとう」

ジュースを一口飲み、和がスープを啜った。

「あ、美味しい…」

余程和の口に合ったのか、和が一口、また一口と、甘い物があまり得意ではない和のために、特別に作って貰った甘さ控えめのパンプキンスープを口に運んだ。

「あ、そうだ…。新しい部屋の鍵、出して?」

俺は和に向かって右手を差し出した。

「ん? なんで?」

「いいから、出して?」

急かす様に言うと、渋々とばかりに和がポケットから鍵を取り出し、俺の手のひらに置いた。

「ちょっと待っててね」

俺は席を立つと、和に背中を向けて向けた。

そしてポケットからある物を取り出すと、それを和から預かった鍵に取り付けた。

それからもう一つ、俺の鍵にも同じように…

「おい、潤?」

「ちょっと待って? もう出来るから…」

よし、ここをとうすれば…と、出来た!

「和、手出して?」

「こうか?」

俺は再び席に着くと、差し出された和の右手に、自分の左手を添えた。

そして俺の右の手に握り込んだ鍵を、和の手のひらにポンッと乗せた。

「えっ、これって…?」

和が自分の手のひらの鍵と俺を交互に見る。

「俺からの誕生日プレゼント。因みに、俺もホラ」

俺はポケットから自分の鍵を取り出すと、それを和に向かって見せた。
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