第18章 来訪者
「服がほしかったら助かりますけど、本当……普通でよかったんです。シャツにスカートとか本当普通ので……それこそジャージだって今なら喜べます」
「……驚きが必要だと思ってな!」
「たわけ!鶴丸さんみたいなこと言えば許されると思ったか!」
鶴丸「呼んだか!」
「呼んでないよ!このバカ鶴!」
鶴丸「え……ひどいな」
襖が開くと鶴丸さんが現れ、もうわけがわからなくなる。
本当にこの人は私をバカにしているのだろうか……なぜ、コスプレなんだ。
長谷部「勝手に開けるな!今は主がっ」
外で待機してくれている二人に目を向ける。
どうせ私の格好を見るのは彼ら刀剣男士だけだ。
彼らがセーフと決めたなら私も納得できる気がする。
「……長谷部、鶴丸さん。私が着るならどれがいいと思う」
ないよりましなので、あとのことは彼らに任せることにしよう。
そうすれば、私の趣味と思われないはず、だ。