第5章 短刀
「んッッ…んむんむッ…短刀達が倉に……」
長谷部「どうやら脇差も数名一緒に隠れていたようで……」
「……彼らの怪我の方はどう?重傷の子とかどれくらいいる?」
長谷部「確認しましたが、誰も怪我はありません。今は俺達の手伝いで馬小屋……いや、浴場……」
「掃除とかしてくれているんだね。わかったありがとう」
新しい審神者が来たと聞いたらその場に閉じ籠りそうなものだけどそうでもないことに安心した。
怪我とか関係なく本当に隠れていただけならばこっちもホッとする。
乾パンをモグモグと食べながらいつから隠れていたのかは知らないが誰にも怪我がないなんて……。
怪我なんてない方がいいのだが、少し引っ掛かる。
前任の話を聞く限り、折られていたと聞いていたし新たに来たとしたって隠れるほどの警戒心を持つのは、おかしくないだろうか。