第6章 マネージャー
コートに立ったわたし。
久々の感覚
体育館の匂い
ナイッサーという周りからの掛け声
気持ちがいい。
ヒュッ
と上にボールをあげ
バシッ
ボールをを叩く音
懐かしい感覚
跳ね返ってくるボール
「かれんちゃーん!今の本気?え?ちがうよね!?」
と列の真ん中あたりにいる及川が茶化したように言ってくる
わたしの本気のサーブ、、、
「かれん!やれよ!ジャンプサーブ!」
列の最後尾のお兄ちゃんが言う。
いま、ジャンプサーブなんてできるかな、、
コートの後ろへと下がる
前に高くボールをあげる
あ、、、いい感じのサーブトス
いける、、
助走をつけ高く飛ぶ
バシッ
さっきのサーブとは違う音
バレーってこんなに楽しかったけ?
綺麗に返されたボールを見つめる
「マジかよ!?綾瀬さんの妹なにもの?」
と叫ぶ2年生の先輩
やりすぎたかな?
でもブランクあるしちゃんと返された。
「これ、女子のサーブかよ!?」
なんて言っていて
あぁ、どっかの人にも言われたことがある
懐かしいなあ
楽しい
何本も何本もジャンプサーブを打って
返ってきて打ち返したくなる