第3章 3
そして同窓会がお開きになる頃に携帯が鳴り出した。
相手は和さんで仕事が今終わったらしい
「帰ったの?…いや、まだ外か」
ガヤガヤと聞こえる周りの音に気づき言い直すので、はい。結局。と言うと、俺も飲み行きたいなー。と言い出した
「あ、そしたらもう終わるんで近くで待ち合わせます?飲み直したいです」
和さんと飲みに行くのは久々でそんな事を言うと、そーねー。と言う
そして電話を切ると隣にいたあいが、旦那さん?と聞くので、うん。そう。と言うと、いつか紹介しなさいよー。と最後の一口をクイッと飲んだ。
そして会も終わり皆んなそれぞれ帰りあいと涼くんが帰ろうとしていたのを引き止めた。
「あっ!待って!良かったらさ、このまま飲み直さない?…ついでに紹介するよ!」
そう言うと、えっ。良いの?旦那さんに言ったの?と言われ言ってない事に気付く
「言ってない。…けど、大丈夫だと思う。」
和さんはそんな事で怒らない。というか怒った姿を見た事ない私は想像がつかない。
「まぁ。いんじゃない?神崎、あ、由梨がそう言ってんだから」
もう神崎じゃないもんな。とヘラっとして笑う涼くんに、うん。と笑い返すと、はぁ。とため息をつきながらも了承してくれたあい。
場所を変えてバーっぽいちょっと個室の居酒屋に入り三人で飲んでいると、お疲れ。と和さんが現れた。
2人を見るなり、どーも。といつも通りに普通に挨拶して私の隣に座る和さん
おしぼりを手渡すと、あー。ありがとう。と素直に受け取り普通にメニューを見だした
「和さん。同級生の金沢あいと福島涼くんです。」
会いたかったって言ってた人達?と聞かれたので、はい。と微笑み返した
そして2人を見て改めて挨拶する和さん
「どーも。由梨の夫の二宮和也です。」
どーもどーも。とペコッとする和さんに2人もぺこぺこするのでその光景がなんだか面白くて、クスッと笑ってしまう
そして和さんの飲み物が来て4人で乾杯をして飲みあいの彼氏の話になり驚く和さん
「あっ!あの人の?彼女さんなの?…俺しょっちゅう一緒よ。あの人レギュラーでいるんだわ。」
由梨も何回か会ってるよね?と聞くので、はい。もうびっくりですよね?と返すと、あれ。ちょっと待って。と言い出す