第13章 或る爆弾
「良かったね。合格だって。」
と太宰さんがニコニコする。
そして、
「「武装探偵社へ、ようこそ。」」
二人は笑みを僕に見せる。
「あ。爆弾魔役したのは、谷崎潤一郎で、人質役してくれたのは、彼の妹のナオミちゃん。」
と白雪さんが、仲の良い(?)兄妹を指す。
谷崎潤一郎
能力名『細雪』
谷崎ナオミ
なし
どう考えたって僕には、こんな物騒な仕事できないよ!!
と顔をすると、太宰さんが
「君がそんな顔するなら強制はできないね。」
ホッとしたが、すぐ下界に堕ちる。
「となると、君が住んでいる社員寮引き払わないと。」
え?
「あと寮の食費と電話の払いもあるけど……大丈夫?」
太宰さんの笑みが今まで以上に怖かった。
せ、選択肢無いじゃ無いですかああああああ
(白雪目線)
中島敦くん
今日から武装探偵社の社員になりました。
頑張ってね、“相棒”。