第13章 或る爆弾
「ぼぼ、僕は、さ騒ぎをき聞きつけた一般市民ですっ!」
僕は、落伍者。僕は、落伍者。
「いい生きてれば、好いことあるよ!」
僕は、一般市民。一般市民。
「誰だか知らないが無責任に云うな!みんな死ねば良いンだ!」
爆弾魔は僕に向けて爆弾のスイッチを向ける。
怖がるな怖がるな怖がるな怖がるな
「ぼ、僕なんか孤児で家族も友達も居なくてこの前その院さえ、追い出されて、行くあても伝手も無いんだ!」
ああああああああああ!!!!!
爆弾魔が少し怖じける。
もうどうにもなっちゃえ!!!
「ね。だから爆弾捨てて、一緒に仕事探そう?」
「え!?いや!?ボクは別にそういうのでは!?!?」
とその時
「手帳の頁を消費うからムダ撃ちは厭なんだがな……」
国木田さん!!!
「『独歩吟客』」
すると、国木田さんは、『理想』と書かれた手帳に何かを書いてその頁を取る。
するとそこからたちまち銃のようなもんが出てくる。
「手帳の頁を____鉄線銃に変える!」
すると、国木田さんは爆弾魔の爆弾スイッチを狙って撃つ。
爆弾スイッチは爆弾魔の手から取れる。
「なっ……」
「確保っ!」
太宰さんの声と共に白雪さんが出てきて犯人の顎を脚で蹴る。
ガシャン!!
爆弾魔は、白雪さんに手を拘束されて気絶していた。
「一丁あがり〜」
と悠々に太宰さんが出てくる。
僕は、その一瞬のことでいっぱいに、緊張が一気に解れた。