第27章 私の双子の妹
「黒雪の対戦の時は、七人目を使ったんです。だけど、ちょうど太宰さんが来て、……」
「トドメをしなかったと。」
「はい。」
でも私は、太宰さんが来てくれたことに嬉しかった。
たった一人の妹を殺そうとした殺人鬼になりそうであったから。
だから、太宰さんには感謝している。
「ちょっと、外の空気でも吸ってきます。」
「ああ。そうしてきな。」
と私は病室から出て屋上に向かう。
「黒雪と私は、もう敵になっちゃったな。」
私は、苦笑する。
「でも、たった一人の妹だよ、黒雪。」
私の頰に涙が流れる。
(太宰目線)
ー屋上へ行くドアの前
「白雪ちゃん……」
私は、これからのことを考える。
きっと、ポートマフィアは、私と白雪ちゃんを襲うだろう。
私は、足を進める。
頭冷やすために川に入水して来よう。