第26章 私の双子の姉
「…………」
私は目を覚ました。
ココハ……?
私は、意識が戻るとガバッと起き上がる。
「黒雪!?」
隣には、中也が居た。
「中也?あれ?私あの後……?」
混乱している。
わからない。白雪が私の双子の姉?
この前中也が言っていたあの子が姉?
「黒雪。」
私は、中也の声でさえ震えた。
「なんですか……中也?」
「あのな。手前、敬語がタメどっちかにしろ。って云うよりタメにしろ。」
中也は、私の頭を撫でる。
温かい。
そうだった。
昔もよく白雪に撫でられたから、
記憶がない時でもこうやって、
頭を撫でる手が暖かかったんだ。
私は、中也の方を見て、大丈夫と言った。
「良かった。それで、手前記憶が戻ったんだな。芥川から聞いた。」
「そうだった!!姉が……白雪が武装探偵社の者でした。あと、太宰さんも……」
私は、ぎゅっと布団を握る。
「白雪を取り戻さないと……」
私は、ベットから出ようとする。
がしかし、
「駄目だ。」
と中也が私に重力をかける。
重い……っ!!