第14章 陽のあたる場所
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まじで、勘弁して欲しい。
お互い毎日忙しくて、
なかなか会う時間も取れなくて
“愛してる”なんて言っときながら
曖昧なままの俺たち。
引っ越しだとしても、朝からふたりでずっといれるのは
案外...イヤ、結構嬉しくて。
絶対手伝う!バイト休んだからね!って
笑顔を見せた雅紀の顔を、直視出来なかったのは数日前の話。
だから。
コイツは純粋に手伝いに来てくれてんだってわかってるけどさ。
俺だって、その...
意識してんだよ。
なのに!!!
Tシャツ濡らして、スッケスケの姿晒しやがって!!
生殺しか!!
色々あったからさ。
慎重にならなきゃと思ってるんだよね俺は。
やっぱり、アイツには嫌な思いはさせたくない。
でも、
はぁ……
だって俺、どんだけシてない?
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