第4章 日常【ジャン・キルシュタイン/甘】
『ジャンはさぁ、いつ気持ち伝えんのミカサに』
『っな、なんでだよ』
『好きなんでしょ?あんなに固まって』
『だ、誰も好きなんて言ってねぇだろ、俺は___』
『はいはい、』
食堂につきご飯を受け取ろうとしたとき。
『おまえ………いい加減気づけよ!』
強い力で腕を掴んでくる。ジャンの大きな声で食堂内がシーン、と静かになる。
ジャンの顔を見上げるとかなり怒っているような表情だった。
『えっ……な、なに、どしたの………』
何か怒らせるようなことをしてしまったのか。今までずっと一緒にいるが、ここまで私に対して怒っているところは見たことがない。ジャンの手が震えている。
『どしたのじゃねぇよ、お前……俺の気持ちに気づいてそんなこと言ってんのか?』
ジャンの気持ち………?
『えと………』
『…………お前なぁ………そんなんだからいつまで経っても彼氏ができねぇんだよ』
『っはぁ!?なにそれ、ジャンも同じでしょう!そんなんだから可愛い彼女ができ____
目の前にジャンの顔が広がり、気づいた時には唇が重なっていた。