第35章 『転校少女と君の想い』
その後…
拳武くんは家まで送ってくれた。
その間私たちに会話は無かった
…が、拳武くんは私の手を
強く強く握ってくれていた。
衝撃で夕食もほとんど喉を通らず、
半分以上残したままお風呂も
素早く上がり、
ベットの上でひとり考える…
神宮寺くん…
これはまだ "好き" とか、
そういう類のものじゃない。
しかし、
やっと合点がいった。
今までの神宮寺くんの
不自然な態度…
いつも神宮寺くんの傍にいる
三輪田さんが言うのだから、
間違いないだろう…
でもなぜ三輪田さんは、
私にそんなこと…?