第7章 終・嘘つきとさよなら
\俺か僕か/
風夜「もう一回ッ…、言ってみろッ!!!!」
ジャ「言うよ、何度でも言ってやる!!!! お前の居場所も仲間も!!!! 全て嘘で出来たモノにすぎない!!!!」
風夜「テメェッ…!!!!」
メイ「やめて下さいっ…!!!!」
ジャキョウに掴みかかろうとした風夜をメイが止めた
ジャ「メイ…」
メイ「こうなってしまったのは誰のせいでもありませんっ…。 主でもっ…、蛇鏡眼でもっ…、黒蝶組でも彼女でもっ…!」
ぐしぐし長い袖で涙を拭いながら話すメイ
メイ「しかし主は向き合わなきゃならないのですっ…、蛇鏡眼とっ…、黒蝶組の皆さんとっ…、主のお兄さんとっ…」
ぐっと風夜は顔をしかめ、ジャキョウとメイに背を向けた
ジャ「オイ…!!!!」
風夜「…少しだけ、俺に時間を…、一人になる時間をくれッ…」
そう言って洞穴を出る風夜を誰も止めなかった
テイ「…右曲がって真っ直ぐ行けば、滝がある。 一浴びしてきたらどうだ?」
風夜「…すまねぇ…、ありがとう…」
ダッと風夜は暗い森の夜道を駆け出した
テイ「…よく考えろ。 今までの嘘の事と向き合うか、それとも何処か遠くへ逃げてしまうか…」