第3章 偽りの心
「.........」
(ぎゅうっ)
「なっ!? な、なんのつもりだよ...放せ!!」
「アンタは何で"こんな仕事をしてる"んでィ?」
「やめろ...これ以上...オレに...関わらないでくれよ...何でそこまでして"オレのこと"を知りたがるんだ!」
「アンタが"心を偽ってまでやってる仕事"だからねィ。余程の"理由"があるんだと想ってねィ」
「オレは..."心を偽って"なんて無い...いい加減、放せよ...」
「こんなことをやったって...誰も喜びはしない..."自分を不幸にするだけ"でィ、"自分が辛い"だけでさァ」
そんなの......
解ってるさ......
けどな、それが解っていても......
"あの人"が喜んでくれるんだよ......
"あの人"が必要としてくれるから......
オレが"存在"し続けられるんだ......
"あの人"に"必要"されなくなったら......
オレは......
あたしは......