第22章 決戦
『で?いないと思ったらコソコソと…』
イズミが、人を食べているのが見えた。
ゆっくりと近づくと、フールに気付いて襲いかかってくる。
『ここの神職の人たちは仲間を食べていないっていうのに…イズミあんたまだ食べてたわけ?💢』
フールはキレる。
激しい斬撃が飛ぶ。
イズミは避けた。
残骸から推測するに、イズミの咥えているのは行方不明の隊員であろう腕。
イズミの体は2周りくらい大きくなっている。
“その体格であの斬撃も避けるか…”
「あはははは」
『!?』
声のする方を振り向くと本殿の屋根の上に腰を下ろして前屈みに眺めているロイがいた。
『兄さん…』
「久しぶりだなフール。んー前にあったのはだいぶ暑い場所だったよね?」
『…全部兄さんが考えたことなの?』
「そーだねー。詳しく聞きたかったらみんな倒しておいで教えてあげるからさ。」
立ち上がりどこかに行こうとするロイ
『待て!』
「あ、そいつ今回作った屍人で一番強かったヤツも喰ったみたいだから。かなり強いんじゃない?あはは」
ードーンー
話を割るようにイズミの拳が降りてきた。
『っとっ』
ギリギリのところでかわしたが、立て続けに殴りかかってくる。
ーブンブンーー
連続で繰り広げられる攻撃を避けていたらロイは追えない…
すでにロイの姿は見えなかった。
『もぉ💢わかった。そんなにかまって欲しいわけ?』
距離をとり、イズミに向かい合う。
『で、どれくらい強くなってるのかなぁ?』
ニヤリと笑うフール。
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