第4章 恋知りの謳【謙信】
「おまえの全ては俺のモノになったのだからな。」
甘い束縛の言葉に、
美蘭の胸は震えた。
「美蘭、こっちを向け。」
命じられるままに見上げると、
美蘭の知っている凛とした謙信が自分を見降ろしていた。
「あの夜が始まりではない。今宵が始まりだ。」
そう言うと
謙信は美蘭の胸をやわやと揉みしだきはじめた。
「…っ…謙信様…っ。」
そして美蘭の息が上がり始めると、
敏感に立ち上がった乳首を執拗に捏ね出した。
「あ…ああ…っ…!」
甘い痺れと、身体の芯の疼きに美蘭が思わず声をあげると、
「いい表情(かお)だ…今宵はよく見える…」
恍惚とした表情で見降ろす謙信に、
「…っ…。」
美蘭は羞恥した。
全てを自分にさらけ出しながらも羞恥する愛しい女の姿にゾクゾクさせられた謙信自身も、身体の中心に熱が集まっていた。
逸る気持ちで花びらに手を伸ばしてみれば、そこは既に大洪水。
「まだ触れてもいなかったのに…見事だな?」
「あ…あ…っ…言わないで…っ。」
謙信が指を動かす度にクチュクチュと水音が鳴る。
ますます妖艶な表情になった美蘭から目が離せない。
(もっと見たい…)
謙信は、自分に翻弄され淫靡に色づいていく美蘭の姿をもっと乱してやりたいと思い、息を上げながら、グチュリと蜜壺に指を差し入れた。
「ああ…っ!」
乳首を捏ねながら蜜壺に差し入れた指をぐちゅぐちゅと律動してやれば、
「あ…っ…あ、……変になっちゃう…っん…っ」
蜜を垂流し余裕をなくして快楽に喘ぐことしかできない美蘭。
謙信はその姿にいたく満足した。
自身に集まった熱はこれ以上なく自身を固く反り立たせ、先走りの雫が流れ出る。
(まだまだ見ていたいが…そうもいかぬな…。)
自身の限界を感じた謙信は、ぷくりといやらしく立ち上がっている美蘭の花芯に舌を這わせると、
乳首を捏ねながら、蜜壺を指で律動しながら、花芯をクチュクチュと舌で転がしたり、吸いあげたり…激しく愛撫した。
「あああ…っ!あん…っ、あ、ああっ!」
三箇所を同時に攻められた美蘭は、
悲鳴のような喘ぎ声を上げあっという間に果てた。