第1章 闇色夢綺譚~花綴り~
「いいなぁ…」
何を食べたらそんなに大きくなるんでしょうか。
彼女はそう呟き、自身の胸に手を置いた。
あ、胸の事か!
最初何を言っているかわからなかったが、彼女が胸に手を置いた瞬間分かってしまった。確かまな板って聞いた事がある。
ごめん…。
「あ、の…」
彼女が真面目な顔で私に問いかける。
何やら嫌な予感…。
「触らして下さい!」
瞳をキラキラと輝かせて私に凄む。
私は少し考えまぁ、女同士だから良いか。そう思い私は笑顔で一つ頷く。
それと同時に私の胸は形を変えて行く。
雪村千鶴は真剣に私の胸を揉む。
時々私の胸で一番感じる場所に指が触れゾクリとふるえる。
んっ…。
って、私変な声でた!?
と言っても声ではなく嬌声に似た吐息。
ちょ、ちょっ!
「気持ち、良い…」
ち、千鶴ちゃん、
「綺麗…」
っ…!あ…だ、ダメっ…
ぁ…って、ヤバイ!
変な気分になりそう!
私は彼女に止めてと言おうとするも、声が出る訳がなく、押し倒される様に廊下へと向かって行った。
うぁっ…このままでは障子を突き破って!
「っきゃぁっ!!」
あぁ、羞恥で死ねる…。
障子を突き破る音と共に私達は廊下へと飛び出る。
「「「あ…」」」
「あ…」
案の定、あの三馬鹿が居らっしゃった訳で、視線は雪村千鶴が揉んでいる私の胸に釘付け。
モロに見られた…死のう…。
あぁ、この後近藤さんやら土方さんらにコッテリ絞られるんだなと思うとちょっとだけ可哀想かな。
頑張って。
そして彼らは雪村千鶴のチクリにより覗きがばらされ、夜が明けるまで土方さんによる説教が続きました。
あぁ、そう言えば、その近くにもう一人気配を感じたんだっけ。
それはこの袴のお礼として見逃してあげよう。
とりあえず、サラシ下さい。