第5章 恨み?
〜高杉side〜
保険医と誰かが入ってきた。
月詠「そこに座りなんし。軽い熱中症じゃろ。これのみなんし。あとは寝てなんし。」
『はい。ありとうございます』
あいつか。
保険医が出て行ったあと向かい側から誰かが出て行った。
男「よぉ。この間の女風紀委員こと、漆黒の悪魔じゃねーか。」
この間の男か。まぁ、あいつならなんとか出来んだろ。
ダンッ!!
『い、嫌っ!離してっ!離してよっ!!』
あいつは訴えつっけている。
俺は何考えてんだ。あいつだって女だ。男の力に叶うはずがねぇ
消えそうな声で聞こえたあいつのSOS
『…助けて…高杉くん…』
俺は咄嗟にあいつに学ランをかぶせ、男を殴っていた。
男「た、高杉!」
高杉「うるさくて昼寝が出来ねーじゃねーか」
男「"俺達"がうるさかったんだろ?だったらその女よこせ。出てってやるよ」
そいつは俺達を主張して言った。風紀委員は俺の背中にくっつきワイシャツを掴んだ。震えている。
高杉「誰が渡すかよ。こいつは俺の風紀委員だ。早く去れ。このクソ野郎。」
男は出て行った。
風紀委員は安心感を得たのか膝から崩れ落ちるように座りこんだ。
高杉「おい。大丈夫か」
『う、うん』
嘘だ。震えてる。
俺はあいつを抱えた
『えっ?』
俺はそのまま俺がいたベットまで行く。
『えっ!?ちょ!おろしていいから!』
高杉「病人が何言ってやがる」
俺は自分が寝ていた場所に風紀委員を下ろす
学ランを返そうとしていた風紀委員に着てろ。と言い、そのまま寝かせた。
待てよ。俺、今くそ小っ恥ずかしいことしてねぇか?
俺は寝ているあいつの顔に触れる。
高杉「好きだ。」
あんときあった時からだ。いわゆる一目惚れってやつだ。女なんぞ好きになるはずがねぇと思ったんだがな。
俺はそのままそいつが起きるのを待った。