第2章 二度目のハートはささやかな約束と永遠の(黒尾鉄朗)
「っあ、……ん」
漏らしてすぐにまた囁かれた。耳朶を甘噛みしながら「お前ほんと乳首弱いよなァ」のひと言。
わざと煽るような物言いに、まんまと堕とされて蕾がぷくりと硬くなる。
「ちょっと弄っただけでこんなにして、ほら、ブラの上からでもよーく分かるぜ? お前のかたち」
言葉に合わせてコリコリと、指腹で捏ねくるように蕾を玩ばれる。
時折爪で引っかかれて、弾かれて、きゅっと摘ままれれば爆ぜるのは声。快感の強さに比例して、嬌声が乱れていく。
「んっ、んん、あっ、だめ」
「駄目? 良いって意味の?」
「……分か、ってる、くせに」
「ったく素直じゃねえなァ。どうせバレてんだから言えって、ここ、こうされると気持ちいいんだろ?」
グリ、と蕾が押しつぶされた。
「っひ、んん……っ!」
これまでと比べものにならない刺激に身体が弓なりになる。
観念して「きもち、いい」とだけ絞りだすと、彼はブラのフロントホックに指をかけて「──よくできました」またひとつ満足げに笑みをこぼした。