第81章 遊興
を抱き締めて背中を撫でながら舌を吸い上げる。
薬研が指を動かす度に、弓形に背中を反らせて鼻から甘ったるい声が抜けた。
「‥大将、ってさ、綺麗だよな。」
指を抜き、の脚を腕に抱えると膝や太股に口付けていく。
「‥明るくて人懐こくて、元気の塊みたいだ。でも、本当は脆くて儚い…いつ崩れるか分からない。とても危うい人間だ、だから守りたいと思ってた。」
最初は、と付け足す。
「不思議だよな、人間って。どうしてこんな不便な物を持ってんだろーなぁ?」
胸に手を当てて、薬研が笑う。
「あぁ、心ってもんを持ってからは驚きの連続さ。」
、俺達はきみを想って、幸せにもなるし苦しくもなるんだぜ?