第77章 幼心
それから昼食を食べて、さっき買ったらしい子供服の試着会をするとか言い出した光忠と国永が、あいつを連れて居間を出た。
「……前にあったって言ってたのは、今と同じ様になったのか?」
「いや、あの時の主は、髪や目の色と、服が変わっただけに見えたな。それ以外は俺は解らない…この話は燭台切や一期ー振の方が詳しいだろ?」
一期ー振の方を見ると、頷いて、色と服以外には変化無かったと言う。
「あのまんまも可愛いが、やっぱり俺はいつもの大将が良いな。」
「えぇ、早く戻られると良いですね。それに、ちゃんと信濃とお話させてあげたいですし。きっと主殿も喜ばれます。」
そう聞いていれば、扉が開いてあいつが走ってくる。