第60章 バレンタイン

「一期…と、鶴丸？試食中？」

「あぁ、主殿。鶴丸殿は何個も食べられたんですよ。止めたのですが…これでは試食ではないですな。」

「店の者が沢山くれるんでな！貰った。美味かったぞ！」

もぐもぐと手にあった小さい欠片を口に放り込んだ。

「‥イケメンさんはお得ですわね。さて、で、肝心な物は決まったのかな？」

「私はアールグレイと言う、紅茶の香りのミルクショコラです。」

「俺はこれだ！塩味のチョコレートだぞ、驚きだろ？」