第2章 君と一緒
何回僕等を驚かせるつもりなのか、こんなの当たり前!みたいに笑ってみせる長谷部君に、何とも言えない気持ちになった。
それからあっという間に僕より強くなっちゃって、短刀君や脇差君達と戦場に出ても必ず誉を取ってくる。
ねぇ、僕が彼に勝てないのはどうしてなのかな?
「長谷部君は主ちゃんに大切に想われたから、強くなったのかな‥」
「…」
「主ちゃん、そんなに長谷部君が好きなの…?」
「…」
「…寝ちゃったか。」
ねぇ、主ちゃん。僕も彼みたいに想ってくれないかな?少しの隙間でもいい、僕にくれないかな。
強くなるから。
君の為に。