第94章 今を生きる
「天下三名槍が一本にして、日の本一の呼び声も高い、日本号だ。今し方ここへ連れて来られた、今日からよろしくなぁ?」
「日本号さんだな!俺は包丁藤四郎だ、よろしく!」
「あ?今、包丁っつったか?」
日本号さんの後ろから何人かが顔を出した。ん?誰だ?兄弟っぽいな‥
「来てたんだな!俺だ、厚だ!後藤と信濃、博多も居るぜ?」
「あ、包丁だ。いらっしゃい!」
「一気に新しい仲間が増えとるばい!景気よかねぇ!」
「おー!チビも来たんだな!なら、これで兄弟は揃ったんじゃねぇか?」
話しているとその後ろからまた二人やってくる。あの二人は知らない奴だ、誰だ?
「ちょっとぉ!廊下の真ん中で止まらないでよね?主の所へ報告に行かないといけないんだから!」
「ひっく…そうだぞ、俺も話したい事があるんだ。早く通してくれ。」