第94章 今を生きる
白い布が捲られて、サラサラの金色が見えた。わわ、なんか凄くキラキラしてるぞ!瞬いた青緑の目が俺を見る。
「ひ、人妻!?」
「は?」
「包丁君、いくら綺麗だからって初対面で人妻とかはいくら何でも酷いんじゃない?」
人妻じゃない?ん…というかよく見たら男だ。じゃあこいつも刀剣男士なのかな?
「……何だその目は。写しだというのが気になると?」
「写し??何の事だ?俺は包丁藤四郎!好きなものはお菓子と人妻!」
「…おい、こいつ大丈夫か?」
なかなか面白い子だよね、と苦笑いしながら主が白いやつの前に座った。
「粟田口にもおかしな奴が増えたもんだな。あんたも苦労が絶えないだろ?…包丁、と言ったな。俺は山姥切国広だ、人妻じゃない。」
山姥切さんかぁ‥こんなに綺麗なのに人妻じゃなくて残念だなぁ。