第86章 来歴
「よし、みっちゃんのおかげでスッキリしたし、やる事も決まった!」
三十一日までに仕上げちゃわないとなぁ…
それまでに、修行へ行ってる二人が帰ってくるよね。次に行きたいって言ってる平野君と五虎ちゃんを送り出して‥
修行へ行った後の強くて格好良く成長した姿も好きだけど、今までみたいに甘えてくれなくなるのは寂しい。
「……また寂しくなるなぁ。」
「‥なぁにが寂しいんだ?大将?」
空になったココアのカップを机に置いて振り返ると、扉の所に薬研と一期が立っている。
「主殿、また薬が効いておられないのですか?」
心配そうに入ってきた一期が背中を撫でる。
違う違う。あぁ‥また心配かけちゃったね、ごめんね一期。一期にはこっちへ来てから心配させてばかりだ。