第85章 暦
「「はぁ…驚いた。」」
「「大将、また一段と賑やかになるな!これで俺達が居ない間も寂しくないだろ?」」
「そうかもしれないけど、それとこれは別でさ‥平野君も五虎ちゃんも修行へ行く予定だから寂しくて。…でも、二人が立派になって帰ってくるの願って待ってるからね?」
「「はは、大将ならそう言ってくれると思ったぜ!待っててくれよな?」」
「「毎日手紙書くからな?泣くなよ、大将!」」
「…うん!行ってらっしゃい!」
部屋から出ていく二人を静かに見守る。
「なぁに、あいつのことだ。すぐに戻ってきて、俺達をあっと驚かせてくれるさ。」
国永がよしよしと頭を撫でると、そうだよね、と頷く。
「…さ、早く皆に会う為にも政府にお伺いをたてましょうかね!」
カチカチと操作をして画面を覗き込んだと思うと、四月上旬‥と呟いた。