第7章 memories
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研磨と2人で帰るようになってから
既に1ヶ月が経っていた。
俺と研磨はいつもどーりにゲームのこととか部活のこととか話してる。
でも、お互い気づいていた。
研磨も俺も椿がいない違和感に、
俺たちと帰らないってことは谷原と帰ってんだろーな。
うまくいって欲しくない。と思う気持ちと
椿が笑って幸せであることを願う気持ち。
矛盾した気持ちを抱えていた。
もし、その2つの気持ちを天秤にかけようもんなら
きっとどっちにも偏らず2つの重みで天秤が壊れるんじゃねえかな。と思う。
でもなあ、いい加減慣れなきゃいけねーよな。
いつまでも彼氏持ちの椿にべったりじゃなあ…