第2章 短篇~中篇くらいのもの/本編パロ
高杉オチ。(+鬼兵隊のメンバー)
「晋助様、お早う御座います。」
朝7時。雪乃は高杉を起こしに部屋へと入っていった。
とはいっても、宇宙は何時も同じ天気なので朝などは関係ないのだが。
「ん…雪乃か…もう少し寝かせろ…」
「朝ごはん、食べ損ねますけど。」
そういって起こそうとしていると、布団へと引きずりこまれた。
「ちょ、晋助さ…!?」
「いくら宇宙とはいえ、寒いんだ…少しぐらいいいだろ、?」
雪乃を抱きしめながら、晋助はにや、と笑いながら耳元で囁く。そのまま何も言えずに固まっていると、不意に後ろから
「あのー…晋助様。雪乃ちゃん、一旦離して下さい。せっかく呼びに来たのに、無意味になるんですけど…」
「というか、ご飯が冷めてしまうでござる。」
後ろにまたこと万斎が立っていた。
「チッ…見つかったか。」
「見つかる見つからない以前に、雪乃ちゃんが呼びに行ってこない時点で、おかしいっス!!」
またこが突っ込みを入れる。は、と我に帰った雪乃は、布団から出て万斎の後ろへと移動した。そして、
「とにかく、早く起きてくださいね!!ごはん、冷めちゃいますから!!」
見られていた恥ずかしさでその場に居ることができず、雪乃は走り去る。
其の後姿を見ながらまたこと万斎は、呆れ顔で溜息をついた。
「晋助殿…見ていた拙者たちも悪いでござるが、それでもそのままにしていたのも悪いでござるよ。」
「けど、其れを見てほったらかしにしてた御前らも悪いだろ。」
「まず、雪乃ちゃんに謝るっす。」
またこが二人を宥める。
そんなことも知らない雪乃は、顔を真っ赤にしたまま、食堂の隅でうずくまっていた。