• テキストサイズ

【黒子のバスケ】どうしようもなく好きだったから

第9章 あの人の大切な人




ついてきたのは、大きな総合病院。


受付で先輩は名乗り、中に入れさせてもらった。


さすが先輩・・・看護婦さんにもモテるんですね




【虹村】
「──親父」



部屋に入るなり、窓の外を見ていたお父さんらしき人に話しかけた先輩。


虹村先輩と似ても似つかぬ顔で、でもやっぱり面影はあるなぁと感じた。


【虹村父】
「・・・ん? そっちのお嬢さんは誰だ」


『はじめまして。三井はちと申します』


深々と頭を下げた。
異様な貫禄を放っていて、それでいて物腰は柔らかそうだった。


【虹村父】
「そうかそうか。それで、今日はなんの用事なんだ?」


【虹村】
「あー・・・・・・おまえ、なんなんだよ?」


『あ、そうだった。


・・・先輩のお父さんに、この眼を使わせてください』






一瞬、静まり返る室内。

ま、そりゃそうか
いきなりこんなこと言われても意味わかんないよね


『・・・えー、この眼じつは人の寿命が見えるんです』


そう言いながら琥珀色にする。

二人が同時に息を呑んだのがわかった。



『・・・それで、先輩のお父さんが不調だと聞いたので、少し見させてください』



琥珀色を強くした。

その瞬間、片目の視力がなくなった。


片方以外、見えなくなる。

この眼を使うと、こうなるんだ。








/ 342ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp