第28章 青の心
─────ゴォォォォッ!!!!
【紫原】
「ねーねー、そのお菓子ちょーだーい」
【乗客A】
「はっ!? え!?」
『はっ! ムッくん!
他の人に迷惑かけない!!』
ブレねぇなこいつ!?
つーかもうアトラクションなんかどーでもいいと思ってんだろ←
長い長いお化け屋敷だなこれ
てかストーリーも長ぇn・・・
【黄瀬】
「ぎゃぁぁあ!!!! はちっちー!」
『ちょ! 涼太さん!?』
【青峰】
「!!!!!?」
───ポスン...
ぴったりと、俺の膝の上に倒れ込んできた物体・・・
【青峰】
「・・・・・・・・・・ぅえ!!?」
『ごめっごめん青峰!
りょ、涼太!退けて!!!!』
黄瀬と共に倒れ込んできたらしい
────・・・ジェットコースターなんだからこの状況ダメだろ!
『あれ、涼太気絶してる・・・?』
【青峰】
「おい! その前にシートベルト付けろ!
・・・チッ・・・おい黄瀬!!」
仕方なく、黄瀬を起き上がらせ、ベルトを付けさせる
だが、無慈悲にも浮遊感は迫ってきた
『う、うそ・・・』
【青峰】
「くそ・・・
とりあえず掴まっとけ!」
『は、はい!』
落下と共に来る、内臓が浮き上がるような感覚
【桃井】
「───きゃぁぁぁぁぁあ!」
【緑間】
「ふごぅぉぉぉぉぉおお!!!?」
ふたりの叫び声が、来たんだと言うことを知らせてくれた
俺は、制服のワイシャツをぐっと掴むはちを支えた
【黄瀬】
「・・・・・・ふあっ?
──────うぇぇええぇえ!!!!」
運悪く、落下中に意識を取り戻した黄瀬は、突然のことに絶叫を抑えられていない
俺も叫びたいけどな!
でも、声を押し殺して震えてるこいつ見たら収まるだろ
ベルトが外れて落下してるこいつの方が怖いもんだろ
だから、な