第11章 私の風邪
「・・・い・・・おい!姫香!しっかりしろ!」
はっ!
お兄ちゃんの声で目を覚ます。おでこには冷えタオルがのっていて、ヤった時のベッドで寝ていた。
「大丈夫か?」
「ごめんね。お兄ちゃん。折角の楽しみだったのに、熱なんか出して・・・」
「何言ってんだよ。まずはお前の熱を治すことが優先だ。」
「お兄ちゃん・・・」
私とお兄ちゃんはキスをしようとしたが、お兄ちゃんにうつってしまってはいけないので、やめておいた。
「こんな夜に熱を出したんだ。明日になれば治るだろう。今日はおやすみ。」
「おやすみ。お兄ちゃん。」