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【HQ】繋がる縁の円

第7章 告白大作戦!


‐木兎side‐

いまいち、ノらねーの。
こーゆー、盛り上がった場所でチューモクされんの、好きだけどな。

黒尾に、負けたくねーだろ、なんて言われっとガンバる気にはなんだけど…。
なんか、な。

もっと、応援して欲しーっつーか。
欲しい、声があるっつーか。
かおるちゃんに、応援して欲しいんだ、俺。

ココ、勝ったらラストは赤葦達と対戦だよな。
赤葦を応援すんだよな、どーせ。

今だって、隣のコートで始まる赤葦達の試合を観てんだよな。

やる気、出ねー…。

「…木兎。」

黒尾の声が聞こえる。
どーせ、また同じ事言われんだ。

負けたくねーだろ、って。

目の前で、赤葦を応援するかおるちゃん見るくれーなら、負けた方が…。

そんな事、考えてた俺の顔を黒尾が掴んで、無理矢理動かした。
見えたのは、かおるちゃん。
こっち向かって、手ェ振ってる。

「木兎ーっ!頑張ってねーっ!」

周りがウルサくても、かおるちゃんの声はスッゲーよく聞こえた。

「木兎、マテ解除していいぜ?ま、勝ったらな。」
「勝つに決まってんだろ!」

待ちに待った、ちゃんと伝えてやれる時。
カッコ悪ィトコなんか、見せらんねーよ。

「かおるちゃん!俺、ゼッテェ勝つからな!」

拳を振り上げて、かおるちゃんに言葉を返す。
ホントはギューして、かおるちゃんホキューしてートコだけど、それはガマンだ。

後の楽しみが出来て、やる気ふっかーつ!な、トコで試合開始の笛が聞こえた。
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