第2章 新しい一日
あー大変!カバン1つの荷物を整理するのでもう疲れちゃう。もうクタクタ・・・
その時、部屋のドアが開いた。
「○○?大丈夫か?」
そこにいたのは、貴良くんだった。
「オレが手伝うよ。」
「でっ、でも結構たくさんあるし・・・」
「大丈夫だって。オレに任せろ!」
貴良くんはカバンの中の教科書をささっと本棚に入れた。すごくキレイに並べられた教科書。すごいなぁ・・・
「ありがとう・・・」
それから、貴良くんに手伝ってもらいながら片づけた。早く終わった。
「また何かあったら、いつでも手伝うからな!」
貴良くんは優しいなぁ・・・
「○○ちゃーん!」
ゆうたんが私の腕をつかんできた。可愛いなぁ。
「どうしたの?」
「ねぇねぇ、ボクと遊ぼ!何でもいいよ!」
ゆうたんが可愛い声を出しながら上目づかいをしてくる。
そんな目で見られるとキュンキュンしちゃうじゃん。
「ねぇ、かわい子ぶりっ子すんのやめてくんない?気色悪いからやめろ。」
夜空くんが腕を組み、ゆうたんに近づく。
「ぶりっ子じゃないもん!ボク男の子だしぃ!」
ゆうたんが反抗する。
「うるせぇんだよ!!!ぶりっ子ぉ!!!!!!」
夜空くんがゆうたんに怒鳴る。私はゆうたんの顔を見た。
「・・・うぅっ・・・」
ゆうたんが涙目になった。そしてとうとう
「うわぁぁぁぁん!」
泣きだしてしまった。
「夜空くん、少し言い過ぎじゃない?」
私が夜空くんを説得する。
「だって、夕日が○○に・・・」
「私?」
「・・・なんでもねぇよ!とにかく夕日がぶりっ子でキモかったんだよ!」
「でも言い過ぎだよ。お兄ちゃんが弟泣かせたらいけないでしょ?」
「・・・」
夜空くんはしばらく黙り込んだ。それから少し小さな声で
「・・・夕日・・・ごめん・・・」
「お兄ちゃん・・・ボクもごめんね・・・」
「夕日が謝ることねぇよ・・・」
どうやら仲直りしたんだな。よかったよかった。