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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第25章 色欲の野獣 / 豊臣秀吉





「わぁ……っ、大丈夫?!」


三人で秀吉を御殿に送って来ると、舞が心配したように出迎えた。

肩に担がれている秀吉は、息は荒いし、顔は赤いし…
舞が秀吉の顔を覗き込み、頬をぺちぺちと叩いた。



「真っ赤……っ、お酒飲み過ぎたの?」
「う、うん……まぁ、そんなとこ」



家康が曖昧に答える。
誤って媚薬を飲んでしまったなんて、言える筈もなく。

秀吉を両脇で支えている政宗と家康は、顔を見合わせ、怪訝な表情を浮かべた。



「……舞……?」



と、今まで大人しくしていた秀吉が口を開いた。
目を泳がせ、舞の姿を確認すると……

するりと政宗、家康から腕を離し、そのまま自然な流れで目の前の舞を抱きしめた。



「舞……会いたかった……」
「秀吉さん…っ、ちょっと……っ」



額や頬に次々に口付けを落とし始めたので、舞は身をよじった。
しかし、がっちり両腕で押さえつけられてしまい、解こうにも解けない。



「舞、今すぐ……しよ」
「え?」
「今すぐ、子作り、しよ」
「へっ?!ちょっ……や……っ」
「秀吉っ!ここではさすがにまずいっ!」
「せめて、部屋に行きますよ、部屋っ!」



秀吉が舞の帯を解き始めたので、政宗、家康、三成の三人がかりで、秀吉を舞から引っぺがした。

とりあえず舞は三成に任せ、政宗と家康で秀吉を部屋へと運び込む。



「お前ら…邪魔、すんな……っ」
「はいはい、部屋で存分にやってくれ」
「今から、舞と…子作り、すんだよ…っ」
「解りましたから、部屋に行きますよ~」



ぎゃーすぎゃーす騒ぎながら部屋に行く三人を見て、舞は目をぱちくりさせた。



「な、なんか……秀吉さん、変じゃない?」
「私からは何とも申せませんが……舞様」
「うん?」
「秀吉様と子作り……頑張って下さいね!」
「……三成君、それ目をキラキラさせて言う事じゃないよっ!」


真っ赤になって反論する舞を、三成はニコニコしながら見つめた。


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