第24章 見えない内に、戴きます! / 伊達政宗
「くっそ……っ、せっかく止めてやろうと思ったのに……」
「え……っ、わぁっ!」
政宗は舞を横抱きにして立ち上がった。
「じゃあ、顔を見ながら、部屋でもう一回だな」
「え……っ、えええっ?!」
「お前が煽るからだ、責任取れ」
「も……これ以上は、無理!」
「俺は全然平気」
この後、部屋で気を失うまで愛されたのは言うまでもない。
「え、子宝?」
温泉から帰ってきて数日後、家臣と話していた政宗は、すっとんきょうな声を上げた。
家臣はニコニコしながら政宗に告げる。
「はい、あの温泉は強力な滋養強壮の作用があり、男性が飲めば精力剤となり、女性が飲めばより子を宿しやすいと言われております」
(もしかして、舞があんなに乱れたのって、目隠しの効果だけじゃなかったのか……?)
政宗はしばし考えを張り巡らせ……
やがて、家臣に言い放った。
「あの温泉、もう一回貸し切る」
「承知致しました。 政宗様は単純ですな」
「五月蝿い、舞には温泉の効能の話するなよ」
「勿論でございます、楽しんできてくだされ」
「勿論だ」
(さぁて……次はどうやって追い詰めてやるかな)
政宗は不敵ににやりと微笑み……
舞を愛し尽くす方法について、頭を張り巡らせるのだった。
終