第15章 白猟を押し倒す企画
…はい、という事で、現在私は、白猟という名の上司かつ恋人の部屋の前でございます。
人払いは、たしぎちゃんのおかげでバッチリだし。
…よし、行きますか!
白猟を押し倒す企画、開始!
コンコン
「失礼します」
ガチャリとドアを開けて中に入れば、珍しくソファに座ってうたた寝をしている私の恋人。
「…スモーカー?」
一応、声をかけてみるものの、反応が無いので、いよいよ実行。
「お疲れ様、大好きだよ。」
そう言ってから、ゆっくりとソファに横になるように押し倒した。
「………っ」
心臓がうるさいくらい暴れてる。
一旦、体制を整える為に、スモーカーの上から退けようとした瞬間、勢いよく引っ張られて、体勢が逆転する。
驚いて、スモーカーの顔を見つめたら、ニヤリと笑ったスモーカーに、噛みつくようなキスをされた。
「俺の寝込みを襲うなんざ、いい度胸じゃねぇか」
「起きてたんでしょ」
言い返せば、今度は驚く程優しいキス。
「うるせぇ」
白猟を押し倒す企画
(結局、失敗したけど、良かった。)
*end*