• テキストサイズ

*夢ノ館*-ONEPIECE-

第2章 *黄色いバラを


喰えなくて、女たらしで、王下七武海で、私の彼。


それももう、疲れた。

彼を待つことにも疲れた。


彼に花言葉がわかるとは思えないけど。

今日、彼に黄色いバラを送った。


花言葉は、“愛情の薄らぎ”


少し悲しいけれど、ちょうどいいじゃない?


カフェでアイスコーヒーを飲みながら、午後の読書を始めてすぐに、私の前に現れたのは、ドフラミンゴだった。


どかりと座った、いつも通りの姿の彼を驚いて見上げる。


「フッフッフッ、随分とかわいいことをしてくれるじゃあねぇか」


独特の笑い声と共に言われた言葉の意味がわからない。


読書に熱中していたから、驚きもあいまって、脳のうまく働かない。


「バラ」


首をかしげる私に言った彼の一言で、思い出した。


けれど、まさか分かったとは。


分かったということは、私はこれでフられるのかしら。


ぼんやりとそう考えた。



/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp