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苦しみの中の幸せ Part3 [銀魂 土方落ち]

第11章 最後の言葉



間合いをとり、真太郎さんを睨みつける。
彼の眼には余裕がうかがえた。

地面をけり、一気に懐に潜り込む。が、難なく避けられてしまった。

強い。でも、勝てない相手ではない。

一か八かの賭けにはなるけど・・・・・・・

私はもう一度地面を蹴ると、今度は前ではなく上に。上空に高く飛躍した。

真「血迷ったか!宙にいれば体を動かすことは不可能と同じ!」
『・・・・それは、策が無い場合だけ』

私の言葉に真太郎さんは眼を見開いた。
私はその隙に刀を抜く。

真「策だと!?そんなものどこに・・・・・・」
『あるよ』

私はその刀を使い、宙に舞っていた髪を斬った。

真「な!?」
『目くらましには丁度いいでしょ?』

髪は舞い落ち、真太郎さんの元に降り注ぐ。それが丁度目くらましとなるのだ。

『あるものは使わないとね!!』
真「ぐあ!!」

そのまま鳩尾に肘鉄を入れ、刀を首元にあてる。

『ゲームオーバーです』

私がそう言うと、真太郎さんは笑った。

真「どうだろう?」
『ぐ!?』

太ももに激痛が走った。その痛みに怯んだ瞬間、真太郎さんは私を振り払い駆けていく。

その先には・・・・・・・・・

真選組

真「奥の手は取っておくものだよ!!」
『な!?』

総悟とトシが近藤さんをかばって前に出るが、二人じゃ止めきれない。

私は紅桜に手をかける。

『お願い!手を貸して!』

そう叫んだ瞬間、私の体に電流のようなものが走った。
それは私の体を叩き起す。

気付けば私は、二人の前に立っていた。
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