第18章 久しぶり～

ト「・・・手を・・・」
『つなぐ？・・・う～ん・・・私、トシともしたことないんだよね・・・付き合って長いのに・・・まあ、仕方ないことなんだけどさ』

トッシーの手を取る。でも、それはトシの手でもあって

『う////やっぱ無理・・・かも』

離そうとすれば、握り返された。

ト「本当に藤間氏は、十四郎のことが好きなんだね」
『・・・当たり前でしょ？・・・私のこと・・こんなに愛してくれたの・・・トシだけだから』

自分で言っときながら恥ずかしっ！！

それから手をつなぎ、ぶらぶら歩く。
あ～あ・・・トシがよかったなぁ・・・

ト「十四郎のどこが好き？」
『トシの？』

トシの・・・好きな所？

『ん～・・・よくわかんない。・・・けど、理屈抜きで好きなんじゃないかな？』

そこいらに売られていたキーホルダーを摘み上げる。

『好きなもんは好き。トッシーも、二次元が好きな理由なんてないでしょ？』
ト「それはもちろん」
『そういうこと』

それ以外にも他愛もない話をして、屯所に戻った。