第16章 誕生日♪誕生日♪・・・なのになんで・・・プールなの?
更衣室に入り、トシの用意した水着と睨みあう。
『う~・・・』
結構忘れがちだが、私にはわき腹と背中に傷がある。
それを知っていてトシもこれにしてくれたんだろうが・・・
ぶっちゃけ、男に用意してもらった水着を着るのは嫌だ。
モノトーンのタンキニで、上半身の露出は少な目で下半身はデニム生地のショートパンツ。
確かにセンスはいい。でも・・・嫌だ。
なんかいやだ。かっこいいけど嫌だ。
ということを延々と繰り返し、十分近く考えた末に結局着ることとなった。
姫さまも楽しみにしてくれてる(?)だろうから・・・
鏡に映った自分を見る。
まあ、いいんじゃね?うん、まあ、いいでしょ。
と一人で頷きOKを出すと、銀時たちのところに戻った。
そして私を見た銀時の第一声目はこれだった。
銀「なんでビキニじゃねーんだよ」
ムカつくぐらい真顔で言ってきたので、プールで溺死・・・半溺死にした。