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苦しみの中の幸せ Part3 [銀魂 土方落ち]

第13章 質問の答えときまり


男はその返答に少々驚いていたが、いきなり私の腰を引いた。

『ちょっ・・・・』
「わしの愛人とならんか?そうなれば真選組にもいい武器を・・・・・」

しかし男は途中で息をのんだ。私の丁度背後を見てだ。
振り返るとまさに鬼の形相で男を睨んでいた。

「な・・・・なんだ貴様!!その目は!!」

男は怒鳴り散らすが、トシは強引に私を腕に閉じ込めた。

土「自分の嫁さんがいるくせに、若い女に手ェ出すんじゃねェ!!」
「なにぃ!?」

近藤さんがあたふたしているが、それで止まるような奴ではない。

土「しかも・・・・」
「どうした!?その女も嫌がっていなかったであろう!!」

トシは私を見る。

土「ふざけんじゃねぇ!!コイツぁ、俺の女だ!!」

・・・・・・何?その殺し文句・・・・反則でしょ!!いや、ダメでしょ!!

ヤバい・・・・顔が・・・にやける・・・・

結局男は怒って帰ってしまった。
私の努力が水の泡となってしまったが、いいモン聞けた!!

帰りのパトカーの中で、

近「まったく・・・・瑠維ちゃんの努力が水の泡になったな」
『ほんとですよ。私は斬り殺したい衝動抑えてたのに・・・・』
近「ま、でもよかったな」
『はい!!めちゃくちゃいいもの聞けましたし!!』

トシは薄めた焼酎だったくせに爆睡している。
さっきのも酔った勢いの言葉だろうが、うれしいものはうれしい。

近「瑠維ちゃん、トシはな瑠維ちゃんのこと愛してるよ?」
『でも・・・・ミツバさんには勝てません。だって、あんなにいい人だったんですから!!』
近「・・・・ふっ切れてるね」
『もういいんです。私は一番じゃなくていい。彼の傍で、幸せな姿見られたらそれで十分なんです』

私がそう言うと、近藤さんは

近「瑠維ちゃんも・・・・ミツバ殿に劣らない素敵な女性だよ」

そう言ってくれた。
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