第9章 大野くんの頭の中
あの日。
私を送り届けた大野さんは、
何を思ったのかわからないけれど。
次に会った時はいつも通りの
大野さんで、メンバー思いの優しい大野さんだった。
翔くんにも『おめでとう』と言ってくれたらしい。
櫻井「え〜!それはずるいっしょ!笑」
おと「さあ、さあ!」
櫻井「これ…を!っあああああー!!」
ガシャーン!とジェンガが倒れる。
今日は日曜日で、
仕事が夜からの翔くんが遊びに来ている。
「翔くん残念でしたー!」
おと「残念でしたー!ひひっ!」
櫻井「よし、片付けて、
そろそろ行くかな。」
おと「もう行っちゃうの?
あ、おりがみやろうよ!」
「お仕事だからまた今度ね!!」
3人でジェンガを片付けながら。
おと「お母さんは寂しくないの?
おとは寂しいよ?」
「いや、寂しいけど…仕方ない。」
我慢我慢の日々だ。
櫻井「リハーサル見に来る?」
おと「いいんですか?」
櫻井「うん!一緒に行こう!」
「…大丈夫なの?」
櫻井「なんてったって、
俺らは公認の仲だし!笑」